現在は住宅の断熱方法として高気密住宅が注目されています。
この住宅の特徴は断熱材などを用いて住宅の内部の機密性を高め、外気を遮断することにより室内の環境を高めようと言うものですが、その特性上を地域によってそぐわない面が考えられます。
元来高気密住宅は東北や北陸の乾燥した地域の環境に適しているものです。
これらの地域では住宅の内部の空気が周辺の乾燥した空気によって乾燥させられ、様々な問題を引き起こすことがわかっています。
そのため外気を遮断し、室内の環境維持する点に注目していますが、千葉をはじめとした関東より南の比較的湿気の多い地域では、快適な環境を得ることが難しい側面もあります。
高気密住宅の特徴は外気を適度に遮断する点にあるため、必要に応じ外気の特性を取り入れ通気性を良くする側面も持ち合わせていることがこれらの地域では必要になり、また快適な室内環境を維持することができていると考えられます。
そのため従来のようなすべての外気を遮断するだけのものではなく、必要な要素を積極的に取り入れながら、不要な要素を遮断する柔軟性の高い高気密住宅を作ることが非常に重要です。
現代の高気密住宅の特長は、千葉のような比較的湿気の多い環境においても適度にその湿気を受け入れながら住みやすい環境を維持できる住宅となっていることです。
そのため断熱材等に工夫を凝らし、柔軟性の高い環境を生み出すことが必要とされているのです。