民家再生の要、畳に感じるなつかしさはどこから?畳の歴史を振り返る

古民家のリノベーションが注目されています。
そのような民家再生の際に活躍する「畳」。

日本人になつかしさを感じさせる畳の歴史はご存知でしょうか?
今回は、日本の伝統的な畳の歴史についてご紹介したいと思います。

●畳のはじまり

奈良時代・平安時代に畳が生まれました。現代の畳の形とは異なっており、当時はゴザのように座布団や寝具として使用されていました。

●床材として使用されはじめる

鎌倉時代に床材として使用されるようになりました。建造物が書院造りとなり、部屋の床前体に畳みが敷き詰められました。

江戸時代には、畳を作ることを仕事とする畳職人が確立し、庶民の家でも畳が普及されはじめました。
明治維新後には、畳の天日干しなど、長持ちをさせる知恵などが生まれました。

●和の生活の変化

昭和に入り高度経済成長期を終えると、テーブルと椅子、ソファなどが置かれるようになり、暮らしの西洋化が進みました。

しかし和室は、家族団らんの居間として使用され、寝室としての用途も強く、住宅の中でも必要とされていました。

●畳からフローリングへ

日本が先進国の地位を確定づけた平成では、フローリングの人気が増しました。家を建てる際に和室を作ると、障子やふすまなどの建具が増えてしまうことや、またコスト面から和室を避けられてきました。

●最後に

今回は畳の歴史について簡単にご紹介しました。生活の西洋化が進む中、畳の普及が減りつつあります。民家再生や、リフォームをお考えの際には、伝統ある畳についてもう一度考えてみてはいかがでしょうか。

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