古民家の持つ古きよき佇まいや田舎暮らしへ憧れを持つ人たちを中心に、古民家住宅で暮らすことが注目されています。
伝統構法で建てられた住まいには、先人たちの知恵によって自然の木の良さを生かした様々な工夫が施されています。
そんな古民家ですが、そのままでは住むのが難しい状態であっても、リフォームによって再生できることがあります。今回はそんな古民家再生とは具体的にどのようなものなのかについてお話しようと思います。
◯古民家再生で行うこと
古民家再生リフォームでは主に次の2つを行います。
♦梁や柱の再生
梁や柱などは、古民家を支える構造材です。長い年月の間に傷んでしまった梁や柱は、新しいものに交換するか金物等で補強をして、強度を保つ必要があります。
また、耐震性に問題がある場合にも補強工事が行われます。一般的な住宅では柱や梁はみえない造りですが、古民家のリフォームでは良い材木が使われていることもあり、柱や梁はそのままにすることも多いです。
♦断熱性の補強
古民家は夏を旨としてつくられており、夏は風が循環して涼しいものの、冬は隙間風や底冷えで寒い家が多いです。
そこで、断熱リフォームでは主に床下と外壁のリフォームによって冬も過ごしやすい住まいへと変えていきます。
古民家には古き良き佇まいや自然への配慮やそれを活かした工夫があります。古民家をお持ちの方は是非、古民家再生について考えてみてくださいね。