古民家の床下における留意点

古民家は長い間使い込んできている家ですから、原則的には丈夫さという点ではそれほど心配は要りません。
古民家であればあるほど土台はしっかりしているし、柱なども頑丈なものを使っているのが一般的だからです。

ただ注意しなくてはならないのは、湿気と見えない箇所がどうなっているかという状態を確認しないといけない点です。

たとえば、トイレが昔の様式である場合などは、その場所は湿気が多いために、柱などがやせ細っているということがあります。
外からは見えなくても、床下などに入って確認すると、今にも折れそうな柱で支えているというようなことがなきにしもあらずなのです。

もう一つは多く見られる現象ですが、シロアリ被害です。
こちらも外からはほとんど発見できません。

現代の建築と違って、床下は風通しをするために、わざわざ空気が抜けるようにしていることが多いのですが、それはシロアリを呼び込みやすい構造ということもできます。

シロアリは遠くからでもやってくるので、住人が警戒していてもわからないことが多いのです。
そうなるとある日突然、床が傾いたりというようなことも起こります。

こうしたことは事前にチェックが必要です。

古民家再生!屋根における注意点

特に古民家らしさを感じられる家と言えば、やはり茅葺き屋根の家ではないでしょうか。
どうせ古民家で暮らすのであれば、新築にはない魅力のある茅葺き屋根の家で暮らしたいという方も多いと思います。
ですが、茅葺き屋根の家をはじめとした古民家で暮らしたいのなら、雨漏りがしていないか入念にチェックする必要があることを覚えておきましょう。

雨漏りが発生している場合には、柱や梁などの骨組みまで腐ってしまっている可能性があります。
傷みが見えにくい部分ではありますが、骨組みは家の構造の中でも最も重要なものですので、素人で判断したりせずに専門家にもきちんとチェックしてもらわなければなりません。
そしてもし、雨漏りしているのを承知でその家を購入するのであれば、大規模な工事を行うことになり、その分費用もたくさんかかるということを頭に入れておきましょう。

たとえ、大規模な工事が必要だとしても、新築の家では決して出すことのできない味が古民家にはあります。
傷んだ家でもリフォームをすれば、住みやすい家へと再生できます。
リフォームする際の注意点をしっかりと考慮したうえで家を購入し、生まれ変わった古民家での暮らしを楽しみましょう。

古民家で雨漏り!!対処方法は?

古民家を購入した時に気になるのが修繕にどれくらいの費用が必要になるのかということですが、中でも購入後に雨漏りをしていることが判明することがあります。
この場合、目に見えて修繕が必要だとわかるのでどこを修繕する必要があるのかということがわかりますが、その対処方法惑うことでしょう。
購入した直後に雨漏りが判明した場合、焦らずにその古民家に瑕疵保険が付いているか確認しましょう。
購入時に雨漏りが発生していることを知らされず。
その事実を売主が隠していた場合、雨漏りの修繕を売主が行わなければならないという義務があります。
この瑕疵保険を利用することで買主であるあなたは修繕費を支払わずに雨漏りの対処ができます。
買った直後であれば、焦ってそのような瑕疵のトラブルに対して冷静に対処できないことも考えられますが、一度契約書などを見返してみることが重要です。
瑕疵保険がない場合でも修繕箇所を記録し、売主と直接交渉することによって対処してくれる場合もありますのできちんと書面に記載して残しておきましょう。
最終手段は行政の相談窓口を利用してみると思いがけない解決策が見つかることもあります。

古民家で雨漏り!!原因は?

古民家を再生して住もうと考えている方もいらっしゃると思います。

古民家とは建てられてから何十年も経過している民家の事で、最近の家とは違い部屋をふすまで仕切られていたり、縁側のある様な古い家の事です。

昔ながらの良さもありますが、雨漏りしていたり、すきま風が入り寒いなど、実際に住居にしようと思うとまず改修工事をする必要があります。

雨漏りしている場合、瓦が割れていたり、ズレが生じそこから雨漏りしている場合など様々な原因が考えられます。

古民家の場合、その多くは土葺という工法で葺かれている物が多く、その名の通り屋根に土をひき、その上に瓦を葺く施工法の事です。

釘などはあまり使用せず、土が接着剤代わりとなります。

こういった土葺の場合、土に粘りがある間は瓦と引っ付いていますが、ある程度年月が経ったり、地震などでゆれてしまうと瓦と土が離れズレてしまいます。

このズレが酷くなってくると雨漏りの原因になります。

また、棟部分も銅線やビスなどを使用する工法ではない為、泥に粘りが無くなってしまうと棟瓦がズレる事もあり、これも雨漏りの原因になってしまいます。

幹線道路の拡張!!いったいどうすれば?

古民家が面している幹線道路の拡張が決定された時の対処方法として、古民家を解体して立ち退くか、解体後の更地に住宅を新築するかの選択肢があります。
家に愛着があり、今の家にずっと住み続けたい時には、建物を減築してそのまま残すという選択肢もあり、敷地が広い場合には建物を移動させる曳き家という選択肢もあります。

幹線道路の拡張後も古民家で暮らしたい場合には、減築リノベーションをするか曳き家をするしか方法がありませんが、いずれの場合もリフォーム会社に相談することが必要になります。
リフォーム会社の中には古民家再生に特化している会社がありますので、最適な方法で家を残すことができます。

減築リノベーションをする場合には、耐震補強工事や断熱工事などを行うことができ、耐震性や断熱性を強化することが可能です。
リノベーションだと間取りなども大きく変えることができますので、古民家の風情はそのままで、理想的な室内空間にすることができます。
曳き家をする場合も同様にいろいろな補強工事をすることができ、より安全で快適に暮らせるようになります。

古民家は癒しの空間

家を建てたいと思っている人は多いです。
新築の家も建売もあれば注文住宅というやり方もあります。
その工法もツーバーフォーや軸組みだけでなくさまざまな工法があります、それと同時にリノベーションも人気です。
リノベーションの中でも古民家のリノベーションはとくに人気です。
というのも古民家には独特の癒しの空間があります。
太い柱や大きな梁のある家は、そこの空間だけは別次元のようなきになります。
明治、大正時代から生き抜いている古民家にはほかにはない独特の雰囲気があります。
ただ昔のつくりですからまったく断熱材もなければ隙間風がはいってくるような構造になっています。
そういう構造だったから長い年月をかけて残ったともいえるのですが、リノベーションのときにはきちんと断熱材もいれて気密性もある家にして、現代の生活にあうように作り変えていきます。

内部は住みやすいように変えても、見た目は古民家になっているので、住みやすく癒される家に生まれ変わっていきます。
古民家物件を探している施主さんはとても多いですし、今後も人気は続いていきます。

フローリングにする前に気を付けること

最近の住宅はフローリングが非常に増えています。
部屋を自由に使えるだけでなく、家具の配置なども自由にできる上、夏は適度に涼しく冬は床暖房などにすることで暖かい環境を整えることができるとして非常に快適な床材です。
又、必要に応じカーペットなどを敷いて利用することも可能であるため、使い勝手も良い物として注目されています。

その為、最近では古民家などの床をフローリングにする人も増えています。
畳に比べ非常に使い勝手が良いからですが、この際に注意すべきことがあります。
それは断熱材を入れることです。

畳の敷いてある床の場合には基本的には畳自身が断熱材の役割を果たしていることから床には断熱材は入っていないことが多く、畳を外してそのままフローリングにすると外気の影響をそのまま受けてしまうことになります。
そのため夏は床が非常に熱く、また冬は床が冷たくなってしまうのです。
さらに床から熱が外に逃げてしまう為暖房効率が悪くなってしまうことにもなります。
古民家などをフローリングにすることはよく行われるのですが、この点には意外と気づかない場合も少なくありません。

古民家の床下が寒い原因

家を購入したいという人は多いです。
いまの新築物件もいいですが、古民家を自分たちでリノベーションを住みたいと願う人も多いです。
古民家というのは大正や明治以前の物件が多いです。
独特の太い柱や梁があって雰囲気も素敵なのであこがれる人も多いです。
古民家の特徴としては夏はとても通気性がよく涼しいですが、冬はとても寒いという特徴があります。
なぜ古民家が寒いのかといえば、今の建物では当たり前ですが、断熱材が入っていないからです。
とくに床下にも断熱材が入っていません。
昭和以前の建物には断熱材がはいっていないのが当たり前でした。
ですから長持ちしたともいえます。
じつは断熱材をいれることによって気密性が高まるので材木が傷んでしまいます。
カビたり結露がついていくことでいたみ、腐るリスクも高まるのです。

このようなことを防ぐために断熱材をいれないという作り方が主流でした。
いまは古民家のリノベーションのときは、寒さ対策として断熱材をいれながらリノベーションをしていく人が増えています。
時代によって暮らし方が変化しているからです。

畳だと断熱材を入れやすい!?

住宅の床の断熱工事はフローリング材の下に断熱材を入れるのが普通です。

しかし、畳の場合はどうなのかと言われると色々とあります。

古民家の場合は、畳をおこすと下地板があります。
その下には何もありません。

要するに断熱材は、ない状態が多いです。

もし断熱材を入れたい場合は、一旦全ての板材を外し大引きや根太間に断熱を入れる方法があります。

この方法だと、結構な費用は発生してしまいます。
これは昔ながらの「い草」の場合です。

最近の畳ですと、表面が丈夫な和紙でできている商品があります。

芯になる部分は、断熱で出来ています。
しかも結構な高性能の物です。

厚さも15mmと薄いものから、本格的な畳の厚さの50mmや60mmの物まで納まりに合わせ選べます。

表面は和紙以外でも、い草で覆っても大丈夫です。
好みに合わせて変えれますので幅が広がります。

古民家の場合は、床下に断熱材を入れたとしても畳表面が冷んやりします。

芯の部分に断熱材を入れるメリットは、冷んやり感も解消されて快適です。

抗菌効果のある商品もあり、衛生面も良いです。

古民家再生の工事期間

祖父母の代から受け継がれてきた古民家は、そのまま住むのは難しいものです。

冬の寒さが厳しかったり、耐震性に不安を感じながら暮らすのは良くないでしょう、
それならば、古民家再生をするようにして、いい部分を残しつつ受け継いでいくようにしたいものです。

古民家再生をする場合には、工事が必要になりますが、どのくらいの工事期間が必要になるのでしょうか。

工事の規模にもよって変わってきますが、多くの場合は半年程度と考えておいた方がいいでしょう。

工事規模が小さければ数か月程度で終えられることもありますので、業者に確認をしてみなくてはなりません。

古民家再生をする場合には、そこに暮らしながら工事をしてもらうことが出来るのでしょうか。

仮住まいのために引越しをするのは楽ではありません。

工事の方法によっては、引越しをしなくても工事を進めてもらうことは可能です。

しかしあまりにも工事期間が長い場合には、工事の音なども気になりますし、毎日業者の人が来るのはストレスに感じることもありますので、仮住まいを考えてみてもいいでしょう。

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