古くなった民家を再生させるのに必要な予算・期間は?

先祖代々の立派な伝統家屋を所有しているけど、古くなってしまって快適に暮らすことができない。
そんな方はいらっしゃいませんでしょうか。

年を取った両親が田舎に住んでいて、立派な家と土地を所有しているにも関わらず、住むには不便ということでやむなく放置してしまう方というのは多くいらっしゃいます。

しかし、せっかくの先祖から受け継いだ不動産を無駄にはしたくないということで、古民家のリフォームを考えられる方も少なくないのではないでしょうか。

そこで今回は、古くなった民家を大胆にリフォームし見事再生させた例を元に、その費用や期間のおおよそを紹介していきたいと思います。

紹介するのは築70年、伝統的な二階建ての一戸建てで、天井の低さや和室の仕切りの多さが原因で圧迫感に困っていました。
そこで、一階部分の細かく仕切られた間取りを取り壊し、大きなリビングとコンパクトな和室に仕切り直しました。

また、二階に複数あった和室の一部を吹き抜けにすることで一階部分の解放感を作り出しました。

この工事では、一階部分全体と二階の一部を合わせた227㎡のリフォームを行い3,495億円の工事費用になりました。

一方で、工期は家の骨組みは取り壊さず間取りだけを変更する方法を取ったため160日という比較的短い期間で収まりました。
既存の構造を活かすことで、短期間で新しい家に生まれ変われることが、民家再生のメリットと言えるでしょう。

空き家の増加が社会的問題に!民家再生で空き家の放置を阻止する

皆さんのご両親は古くなった民家に住んでいませんか?
現在日本では空き家の急激な増加が社会的な問題となっており、さまざまな方法でその対処が行われています。

そして、その空き家の大きな原因の一つとなっているのがお年寄りの方が住んでおられて、使われなくなってしまうというものです。

そのため、現在両親や親戚が一戸建ての民家に住まれていて、亡くなった後に住む人がいなくなってしまうという場合には、早めの対処が必要です。

考えなければならないのが、今住んでいる人がいなくなった際に手つかずの状態で放置されることがないか、ということです。

住まわれている親族が亡くなった際に、皆さんが使用されないのであれば、売却もしくは賃貸活用というものを考えます。
もしも皆さんが住むということであれば、事前に住みやすいような家にリフォームしておくことも一つの手段です。

民家再生という方法を取れば、親族や後の自分たちが住みやすい家にできるだけでなく、賃貸活用といった選択肢も広がります。

もし持ち家が立派な住宅で代々受け継がれてきたものであるとすれば、不動産会社に安価で売却してしまうのはもったいないですし、放置しておくのはなおさらです。

地方や遠隔地に使われなくなった一軒家、その後の使い道が決まっていないものがあれば、これを機に一度検討してみてください。

古民家再生したい方必見、リフォームにかかる費用とは?

古くなった民家を何とかしたい。でもリフォームにいくらかかるのか想像もつかない。
そんな方も多いのではないでしょうか。

近年では、人の住んでいない古民家の放棄が社会問題となり、政府もその対処に多くの資金を投入しています。

しかし、実際古民家をリフォームしようと思ったらいくらかかるのか分からない、見積もりを受けるのも面倒という方もいらっしゃるかと思います。

そこで今回は、民家再生にかかるおおよその費用を実例とともに紹介していきます。
まず一例目は、築年数60年・工事面積170㎡(平屋)のリフォームです。

伝統的な旧家の玄関・廊下・リビング・キッチンなどほぼ全ての部分を改装し、新たな和風建築に蘇らせています。
工期に約3か月を要したこちらのリフォームで、費用は1,200万円と低めの数字になっています。

続いて紹介する二例目は、築年数200年・工事面積174㎡(平屋)のリフォームです。

こちらも同様、伝統的な平屋ですが築年数がかなり古く、大規模なリフォームを要しています。

キッチンや洗面所などの間取りを大幅に変更した結果、工期240日・費用3,800万円の大規模なリフォームになりました。
以上二件を紹介しましたが、一般的な古民家再生にかかる費用としては二例目のモノが妥当なようです。

他にも、古民家の再生事例は多くネット上で紹介されていますので是非それらを参考にしながら、リフォームを検討してみてください。

古民家を再生して、田舎暮らしを始める際の注意点とは?

田舎の古民家を購入して田舎暮らしを始めようとしている皆さん、ちょっと待ってください!

田舎に一軒家を買って、実際に暮らすにはいくつか注意しておかなければならないことがあります。
特に、古民家の取得には普通の賃貸物件の購入とは違った苦労が待ち構えている可能性があるのです。

現状貸しが当たり前
古民家に住もうと思った時に、物件の買取の他に住居を確保する手段が、物件の賃貸です。

古民家の場合には、物件の持ち主に対して賃料を払うことで、一括買取りせずとも、民家の取得を行って独自にリフォームすることができます。

その際注意しなければならないのが、普通の賃貸借契約のような物件がきれいに整備された状態で渡さるのではなく、現状のままで貸し渡されることが普通ということです。

そのため賃貸借契約を結んでから実際に住めるようになるまで、思った以上に費用がかかることがあるので注意が必要です。

時間と予算には余裕が必要
先ほどの話でもあったように、実際に住めるようにするために、予想以上の予算が必要だったり、工事に追加の時間がかかったりすることは当たり前です。

そのため、古民家で暮らせるようになるまでの時間と予算には十分ゆとりがある状態で臨みたいところです。

田舎暮らしに興味のある方必見!「古民家」に住む際の心構え

田舎暮らしの醍醐味である「古民家」での暮らしですが、その前に知っておくべきいくつかの心構えがあります。

まず一点目が、古民家というのは伝統工法ならではの個性があって良いものである一方、修繕の必要性が随所で出てくるため、DIYでの家の修理ができるようにしておいた方が良いです。

DIYとは、日曜大工的な簡単な工事や修繕を自分で行ってしまうもので、こまかな修繕や工事を全てリフォーム会社に任せることは現実的にできないので、ある程度自分でできるようになっておく必要があります。

逆に言えば、否が応でも自分の家の修理を自分でできるようになってしまうのが古民家暮らしの魅力と言えるかもしれませんね。
次に二点目が、伝統工法の知識や経験のある地元の大工とつながりを持っておくということです。

家の修理をある程度自分で行うとは言っても、あまり大規模なものは自分で行うには限界があり、無理に工事をしてしまうと家屋の構造を壊してしまう可能性もあります。

DIYをする前に少し相談できる大工さんがいれば助かりますし、もしもの時に頼れるのは伝統工法の知識を持ったプロです。
現地でリフォームをしてもらったり大工を紹介されたら大事につながりを持っておきましょう。

「古民家」での生活はある程度ハングリーな心構えが必要ですが、それも田舎暮らしの醍醐味と言えると思いますので、下調べの段階で十分知っておきたいですね。

民家再生や田舎暮らしで注目の「古民家」その魅力とは?

民家再生や田舎暮らしという言葉を最近よく耳にするという方も多いのではないでしょうか。

民家再生は、現状日本の空き家増加問題に対処するため古くなった民家を改修してまた住めるように有効活用しようというものです。

その中でよく使われる「古民家」という言葉、意味としては昔に建てられた日本の伝統的な家屋で古くなったものを指しますが、具体的にはどういった特徴を持ち合わせているでしょうか。

日本の伝統的な家屋と言えば木造の太い梁や柱に支えられた藁ぶき屋根の家を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、「古民家」に具体的な定義はないようです。

70~80年以上昔に建てられた木造の家屋を一般的にはそう言うようですが、住宅としての特徴には一定の傾向があります。
まず、黒光りする長年使いこまれた梁や柱が伝統家屋の趣を醸し出している。

建物内に露出している木の質感が、住む人々に温かさを感じさせてくれます。

次に、風通しがよく湿気が溜まらないため、夏は涼しく感じられる。
日本の湿気の多い気候から高い天井や風通しの良い間取りが採用され、夏の暑さをしのぎやすい作りになっているものが多くあります。

その他にも、断熱材等が原因で問題になった病原物質の心配がなかったり、梁や柱を改修しながら住めるという点でエコであったりと、現代の住宅にも劣らない魅力が「古民家」にはあると言えます。

田舎暮らしで失敗しないためには?地方での仕事を見つける方法

セカンドライフはのどかな田舎で暮らしたい。
日本人にとって都会の喧騒から解放されて閑静な田舎で暮らすというのは一つの夢かもしれませんね。

ある程度働いたらセミリタイヤをして、田舎で自営業でもして暮らそうかと考えている人もいるでしょう。
では、実際地方に行って自営業をしながら暮らすというのは可能なのでしょうか。

まず、田舎暮らしをする際に就業可能な仕事の種類について見ていきましょう。

地方でできる仕事としては、飲食店や雑貨屋などの自営業、農業や林業を通した村おこしなどの一次産業、そしてネット事業というものがあります。

農業や林業というのは、地方での人材不足が起きており一定の収入を上げる手段としては有効で、「地域おこし協力隊」のような村一丸となったプロジェクトもあり、地域貢献の観点からも推奨されます。

また、ネット事業というのはクラウドサービスを用いた事業やプログラマー・Webデザイナーなどの仕事で、作業をするために場所を選ばないという点で田舎暮らしの働き方に向いています。

しかし、総じて都会で働くような普通の働き方をするのは難しく、どれもある程度の習熟が必要で高収入は望めないものが多いですので、しっかりと安定した収入を得たい方は、田舎暮らしを始める前にどんな仕事で生計を立てるのかしっかり考えておく必要がありそうです。

田舎暮らしで農業を始める際に注意しなければならないこととは?

田舎暮らしとは最近よく耳にする言葉の一つです。
都会の発展が進むとともに、人々の田舎に対する憧れが強くなっている、ということも表しているように感じます。

さて、田舎暮らしの際に問題となってくるのが、どんな仕事をして暮らすかということです。

老後に年金をもらって暮らすのであれば仕事を考える必要はありませんが、若くして地方に移住する、あるいは老後に農業をするために移住するという場合には、移住先で生計を立てるということを考えなければなりません。

農業は大きく二つのカタチに分けられると思います。
自分たちの生活の足しになる農作物を作る自給自足型、作った農作物を販売して生計を立てる農家型。

どちらも農作物を育てるという点では同じですが、後者の場合はどの種類の作物をどれくらい作って生計を立てるのか事前に考えておかなければならないのです。

農家だけで食べていくという場合には、贅沢な暮らしをするのは難しくなるかもしれません。
お金への執着を捨てて物質的な、自給自足に近い生き方を身に着けていかなければならないかもしれません。

結論として、田舎で農業をして暮らしていきたいという場合には、まず自分は農業でどれくらいの収入を得たいのか、どういった手段でその収入を得るのかということを具体的に考えるところから始めるのがいいと思います。

田舎暮らしで苦労することは?「古民家」の意外な欠点

田舎暮らしをする上での大きな魅力の一つが、「古民家」に暮らすこと。
日本の伝統的な木造建築に住むことは日本人にとって一つの憧れかもしれません。

しかし、「古民家」に住むことには魅力の他にいくつか注意しておかなければならないことがあります。

今回は、田舎暮らしの苦労の一つになり得る「古民家」の持つ欠点についてお話ししたいと思います。(「古民家」の魅力については前回の記事「民家再生や田舎暮らしで注目の「古民家」その魅力とは?」を参考)

まず、意外と思われるかもしれないのが古民家特有の「暗さ」です。
解放感があって軒先から光が差し込むと思われがちな古民家ですが、玄関やキッチンなど光が差し込まない家の奥の暗さには注意が必要です。

現代の家のように採光窓のような工夫があまりされていないのが伝統的な古民家の特徴であるため、手つかずのモノだと意外と家の中の暗さを感じるかもしれません。

次に、多くの人が困ると思われるのが冬の寒さです。
木造建築の家は、冬暖かく夏涼しいと思われがちですが、古民家は夏の涼しさを優先した風通しの良い家ですので、当然その分冬の寒さが厳しくなります。

密閉性や断熱性というのが現代の家に比べて劣っているため、快適に暮らすためには何らかの改修が必要になるかもしれません。

以上、日本の伝統的な古民家の持つ欠点についてお話ししましたが、もし古民家を改装して住まれるという場合には上記のような点を押さえながらリフォームされると理想の古民家に近づくかもしれません。

田舎暮らしをしたい方必見!理想的な古民家の探し方とは?

セカンドライフは景色の綺麗な田舎で昔ながらの伝統家屋に住んで暮らしたい。
日本人の多くは田舎の風景に情緒を感じ、落ち着きと快適さを感じるものです。

そんな風情豊かな人たちの中には、いつか都会の喧騒を抜けて田舎暮らしをしてみたいと思われる方もいらっしゃることでしょう。

今回は、そんな田舎暮らしをしたい方がどのようにして住む家を見つけるのか、理想の古民家の探し方についてお話しします。

まず、注意しておきたいのが皆さんが住まわれている都会あるいは市街地にある不動産屋さんでは、古民家の物件紹介は行っていないということです。

古民家の情報を持っていて、実際に住むことができる物件を見つけるには、特殊な探し方が必要になります。

一つは、インターネットあるいは専門誌で古民家特集を行っているページをあたることです。
中には全国津々浦々の古民家情報を提供してくれているサイトなどもあり、そういった特設ページを検索することは手軽でおすすめです。

他には、現地の不動産会社を訪れて物件情報に関して聞きこみをするということもできます。
現地の情報というのは地元の不動産屋さんが一番把握しているため、この方法は有効でしょう。

現地近くの賃貸物件を借りて物件を探す人もいるように、実際に住む家を探すには自分の足で確認しに行くのが最も確実と言えます。

結論としては、インターネットでの下調べと実際に足を運んでの現地調査を上手く組み合わせることが理想的な古民家発見の最前手と言えそうです。

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