国をあげて、これからの住まいには適切な住環境の性能が求められています。
しかし、これは住宅にメンテナンスを施しながら長持ちをさせることによって、省エネとさまざまな資源が枯渇しないための取り組みだといえます。
そのような省エネにもっとも効果的なのが、建物の断熱性と機密性を高めることです。
ですが、省エネ住宅は光熱費などのランニングコストが安くなるだけでなく、住空間の快適さの向上につながるという大きなメリットを持っています。
日本の春夏秋冬の季節ごとの気温の変化や、湿度の変化を住環境によって一定に保つことで、酷暑による住宅内での熱中症や厳寒期のヒートショックから身体を守ります。
それにより、身体に負担を掛けることなく安心して生活が出来ます。
また、高断熱・高気密の住宅は、木材の腐食の原因となる「結露」が発生しにくいので、建物が長持ちするといったメリットも備えているのです。
住宅が長持ちをすれば建て替えまでのサイクルが長くなり、建物の取り壊しで出た廃材を捨てる場所の確保を減らすことにもなります。
また、新しい住宅を建てるために必要となる資源の確保も減るので、一石二鳥になるわけです。