先祖代々の立派な伝統家屋を所有しているけど、古くなってしまって快適に暮らすことができない。
そんな方はいらっしゃいませんでしょうか。
年を取った両親が田舎に住んでいて、立派な家と土地を所有しているにも関わらず、住むには不便ということでやむなく放置してしまう方というのは多くいらっしゃいます。
しかし、せっかくの先祖から受け継いだ不動産を無駄にはしたくないということで、古民家のリフォームを考えられる方も少なくないのではないでしょうか。
そこで今回は、古くなった民家を大胆にリフォームし見事再生させた例を元に、その費用や期間のおおよそを紹介していきたいと思います。
紹介するのは築70年、伝統的な二階建ての一戸建てで、天井の低さや和室の仕切りの多さが原因で圧迫感に困っていました。
そこで、一階部分の細かく仕切られた間取りを取り壊し、大きなリビングとコンパクトな和室に仕切り直しました。
また、二階に複数あった和室の一部を吹き抜けにすることで一階部分の解放感を作り出しました。
この工事では、一階部分全体と二階の一部を合わせた227㎡のリフォームを行い3,495億円の工事費用になりました。
一方で、工期は家の骨組みは取り壊さず間取りだけを変更する方法を取ったため160日という比較的短い期間で収まりました。
既存の構造を活かすことで、短期間で新しい家に生まれ変われることが、民家再生のメリットと言えるでしょう。