ホームアルデヒドって何?

ホームアルデヒドは、健康に深刻な被害を与える化学物質です。
有機溶媒として使われるメタノールを空気酸化すると発生し、無色の気体なので目で確認することはできませんが、刺激臭があります。

安価に生成できるため、接着剤や塗料、防腐剤に使われてきました。
1980年代〜90年代にかけて建設された住宅や公共施設のほとんどが、ホルムアルデヒド入りの塗料や接着剤を使った建築用材を用いています。

毒物及び劇物取締法では医薬用外劇物に指定している有害な化学物質ですが、濃度を薄めることで接着剤や塗料として使うことができます。

しかし長年ホームアルデヒドの影響を受け続けると、結膜炎や咽頭炎、皮膚炎などの発症リスクが高まります。

誤って一度に大量に吸い込むと、呼吸困難に陥ります。
昔の建物で火災が発生すると、ホームアルデヒドにより有害ガスが発生するので、炎だけを避けても命を落とすことがあります。

ホームアルデヒドを扱う人は資格を持つのが条件ですが、接着剤や塗料に関しては資格が不要なので、換気の悪い場所での保管や火事に注意しなければなりません。