和室の最大の特徴である畳は、千数百年の歴史を持っています。
しかし、現在その畳文化は急激に減少し、ここ20年で3の1にまで減少しているのです。
特にアパートやマンション、分譲住宅で和室があるものはほとんどなく、需要自体が減少しているのではないかと考えられます。
では、一体なぜ和室が減少し、需要自体も減少し続けているのでしょうか。
最も大きな原因の1つとして、日本人のライフスタイルが大きく変化したことによる影響が挙げられます。
床の上で座って、食事をし、布団を敷いて寝る、そんな日本独自の習慣は確実に減ってきていますよね。
和室はさまざまな用途に使用できるため、大人数で生活するのに向いています。
しかし、1世帯あたりの人数が昔に比べて減少していくにつれ、何にでも活用が可能な和室の需要も減少してしまいました。
和室という多目的な部屋を作らずとも、必要な部屋数を作ることができるのです。
もし、洋室ばかりの家に和室を取り入れたとします。
すると、全部の部屋がフローリングの場合に比べて、和室を作る場合は別の施行が必要になってきますので、コストが上がってしまいます。
これらの理由で、和室を作らない家庭が増加しているのでしょう。
マイナス面ばかりに目を向けず、日本独自の文化を継承していくためにも、和室について前向きに考えてみてください。
和室には和室にしかない良さが多くありますよ。