古民家でよくあるお悩み[老朽化]

日本には伝統的な技術を用いて、
建てられた古民家が数多く存在します。

しかし、老朽化と共に解体・廃棄され、
少しずつ減少している現状です。

日本の貴重な文化でもある古民家を、
その独特の雰囲気を残したまま保つためにも、
最低限のメンテナンスは必要です。

今回は「古民家でよくあるお悩み」の中でも、
「老朽化」についてお伝えします。

古民家は老朽化していて当然にも思えますが。
耐震性のことなどを考えると、
老朽化したままでは困りますよね。

伝統工法で建てられている家は元々、
揺れて地震を吸収する構造になっていることが多いです。

この構造を生かして改修する場合は、
『仕口ダンバー』といわれる免震金物を使ったり、
荒壁を復元して改修します。

また、例えば水廻り等である程度固める必要がある場合は、
一部のみ構造壁を増やして対応します。

土台・柱・梁が腐朽したり蟻害を受けている場合は、
根継・添柱補強・防腐処理を施します。

建築基準法に準じて改修すると壁だらけになり、
住み心地が極端に悪くなる場合もございますので、ご注意ください。

事前に業者の方と話し合った上で、より良い住まいを目指しましょう。