日本における住宅関連の状況は以前とは変わりつつあります。
賃貸に一生住むという方も増えつつありますし、一戸建てに関しても空き家が問題になってきている現在では新築だけでなく既存物件をリフォームして住むという方も増えているようです。
実際、そうした民家再生の考え方はなかなか良くなってこない景気のことを考えてかかなり受け入れられつつあります。
そんな中でも特に人気があるのがいわゆる古民家と呼ばれる昔ながらの木組みの家です。
しかしそうしたものは比較的不便な立地に建てられていることも多く、そのままその場所に住むには生活が大変といったデメリットもあります。
そこで最近注目されているのが移築再生と呼ばれる方法です。
では、この移築再生は民家再生の方法の中でもどんなものだと言えるのでしょうか。
まず移築再生とはどんなものかというと、簡単に言えば古民家を一度解体して別の場所で組み立て復元するというものです。
一見するとこれは難しいことのように思えますが実は古民家は木組みと呼ばれる木と木とを金属などを使わずパズルのように組み合わせて作り上げているものがあり、こういったものは移築再生が比較的可能となっています。
ただもちろん移築再生にあたっては工法を熟知した職人たちの力が欠かせません。
しかし、伝統的な古民家に望みの場所で住むことができるというのはそれだけでかなり魅力的なものだと言えるでしょう。